フランスのクレープのおはなし
皆さんが良くご存知の甘いお菓子クレープは、フランス北西部のブルターニュが発祥の地です。
元々はそば粉で作った薄いパンケーキ、ガレットという料理でした。ブルターニュは海に接しており漁業が盛んな土地のため、新鮮な海の幸が豊富です。しかし、雨が多く湿気が多いため、小麦の栽培には適していませんでした。その為人々はそば粉を料理に使っていたのです。ガレットの歴史は紀元前7000年に始まったと言われています。
あるとき一人の女性が、太陽で熱せられた平らな石の上に、そば粉で作ったお粥をこぼしてしまいました。それが焼けて固まってしまい、それを食べてみるととても美味しく、これがガレットが作られるきっかけとなったというエピソードがあります。
19世紀になってそば粉の代わりに小麦粉を使用したクレープが作られるようになりました。